生後 15 ヵ月、未去勢のオスのワイマラナー
仔犬
成長期の仔犬は、成犬に比べて多くのエネルギーを必要とします。生後 4 ヵ月までの仔犬の体重 1 kg あたりエネルギー必要量は、同じ犬種の成犬のおよそ 2 倍です。仔犬が成長するにつれ、エネルギー必要量は減少し始めます。大型犬や超大型犬(犬が理想的なボディコンディションスコアであると仮定した場合に期待される成犬時の体重が 45 kg[100 ポンド]超)では、成犬時の体重に到達するのかなり時間がかかります(最大で生後 24 ヵ月)。そのため、比較的ゆっくりと安定した成長速度になるように食餌を与えることが目的となります。成長速度が速すぎると、発達中の骨や関節にストレスがかかり、骨格形成異常につながることがあります。
カロリー必要量は、犬によって大きなばらつきがあります。正常な成長とやせ型の健康体型を維持するには、ペットへの給餌を個別に行う必要があります。ぽっちゃり体型の体重の重い仔犬は健康な仔犬とは言えません。仔犬の体型(Purina のボディコンディションシステムを使用)と体重は、自宅だけでなく、獣医による定期診察時にも継続的にチェックする必要があります。
「[犬の名前]ちゃんのような大型犬や超大型犬の仔犬は、骨が完全に成熟するまで最大で 24 ヵ月かかることがあります。その間は、完全でバランスのとれた仔犬用のフードを与える必要があります。仔犬には、成犬と同様に個体差があるため、体型をチェックし、それに従って給餌量を調節することが重要です。自由に食べさせるのではなく、計量カップやキッチンスケールを使用して給餌量をはかるとよいでしょう。そうすれば、わんちゃんをゆっくりと健康に成長させて、骨格の問題が発生するリスクを軽減できますよ。
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