猫の食餌介入は、糖尿病や腎疾患など特定の臨床的問題の管理において長年役立ってきました。しかし、栄養の効果はそれだけにはとどまりません。ただ長く生きるだけでも酸化ストレスの累積的影響があるなど、さまざまな健康の変化がありますが、これに対応する際にも、栄養は重要な役割を果たすことができます。
個体の老化速度に影響する因子は数多く存在するものの、Purina の科学者たちによる研究では、抗酸化剤、必須脂肪酸、プレバイオティクスを含む栄養ブレンドに、高齢猫における健康寿命の延伸に役立つ可能性があることが示唆されています。1
Purina の 9 年にわたる画期的な研究により、特定の栄養素を組み合わせた食餌が猫の健康寿命の延伸に有効であることが示されました。1
この長期的な食餌に関する研究では、7〜17 歳の健康な雑種の猫 90 頭を対象とし、寿命に達するまで調査を継続しました。
猫を 3 つの群に分け、次のように異なった食餌を与えました。
1. 対照食
2. 対照食 + ビタミン E を含む抗酸化剤
3. 対照食 + 抗酸化剤・必須脂肪酸・プレバイオティクスの Purina 独自ブレンド
Purina の栄養素ブレンドによって、寿命が平均 1 年延びることが科学的に証明されました。1
皮下脂肪厚の増加(栄養状態改善のマーカー)
体重維持の向上
より健康な腸内細菌叢バランスの維持
ビタミン E 値の向上
1.Cupp, C. J., Kerr, W.W., Jean-Philippe, C., Patil, A. R., & Perez-Camargo, G. (2008).The role of nutritional interventions in the longevity and maintenance of long-term health in aging cats.International Journal of Applied Research in Veterinary Medicine, 6(2), 69-81.
2.Cupp, C. J., & Kerr, W. W. (2010).Effect of diet and body composition on life span in aging cats. Nestlé Purina Companion Animal Nutrition Summit, Florida, USA, 36-42.
3.Cupp, C. J., Jean-Philippe, C., & Kerr, W. W. (2006).Effect of Nutritional Interventions on Longevity of Senior Cats.International Journal of Applied Research in Veterinary Medicine, 4(1), 34-50.