雷を怖がる犬を助ける方法

雷がなっているときに犬を落ち着かせる方法

愛犬が雷恐怖症や雷への恐怖がある場合、次のような工夫をして愛犬を落ち着かせましょう。

1.   平静を保つ。

あなたが落ち着いてリラックスしている姿を見せることで、犬は危険がないことを理解する場合があります。 

2.    安全な場所を作る。

雷がなっているときに、犬が安心できる屋内スペースを作ってください。クレートトレーニングを受けている犬は、クレート内でチューイングトイを使って時間をつぶすのが一番安心する場合があります。ワイヤークレートは毛布で覆って音を吸収し、ドアを開けたままにしておくと、犬は閉じ込められてる感じがしません。クレートがない場合や、クレートに入るのが苦手な場合は、別の場所に安心できる場所を作ってみてください。愛犬のベッドは落ち着いて安心できる場所なはずなので、雷雨の間は安心できる場所となる可能性があります。家の中心にあり、窓がない部屋は理想的です。しかし、それが出来ない場合には、ブラインドやカーテンを閉めて犬が外を見られないようにします。

3.   犬の注意をそらす。

雷の音を隠すために、テレビや落ち着いた音楽をつけます。もしくは、犬と遊びます。おやつの詰まったおもちゃを与えてもよいかもしれません。雷の音からポジティブな連想ができるように、できることをやってみましょう。 

4.   次の雷に備える。

犬が雷の音に鈍感になるようにします。（犬の減感作のために、ネットで雷鳴の音を探すことができます。）ゲームをしたり、おやつをあげたりするときに、バックグラウンドで雷の音を静かに流してください。愛犬が良い反応を見せれば、愛犬が心地よく感じるペースで徐々に音の大きさを大きくしていきます。あまり速くやらないように気を付けてください。成功する場合でも、このプロセスは数週間から数ヵ月かかることがあります。

5.   獣医に相談する。

犬の雷恐怖症については、獣医師が最も的確な相談相手です。獣医師は、独自の菌株ビフィドバクテリウム・ロングム NCC3001（BL999）を含むプロバイオティクス、α-カソゼピン（牛乳由来）、L-テアニン（お茶由来）など、落ち着いた行動を促すサプリメントを薦める場合があります。Purina　の研究では、心配性の犬にビフィドバクテリウム・ロングム菌株を補給したところ、不安行動が減少したことが示されました。犬によっては、ベストやシャツなどの服を着せて、軽度の圧力を加え続けることが有効な場合もあります（赤ちゃんにおくるみを着せると落ち着くのに似ています）。犬の徴候が深刻な場合は、獣医が動物行動学の専門家や治療法を推めることがあります。

愛犬にポジティブなしつけをするようにしてください。叱ったり罰を与えたりしなでください。雷を怖がるのは恐怖の結果であって、飼い主に従わないからではありません。時間と労力はかかりますが、愛犬に新しい心地よい関係を連想させることで、雷の中でも安心させることができます。