愛犬の花火恐怖症を和らげるヒント

何故花火が怖いのでしょう？

1.    花火は音が大きい

ほとんどの花火は大きな音を立てます。犬は人間よりも聴覚が鋭いので、バ―ンといったり笛のような大きな音は警戒心をううながすことがあります。

2.   花火は予測ができない。

花火は警告なく始まります。大きな音やきらめく光は毎回違って見えます。花火は違った感覚で鳴るので、犬が慣れるのは難しいです。

3.   花火が脅迫的に見えることがある。

大きな音や予測不可能性が犬にとって脅威に思えるかもしれません。犬の闘争反応を引き起こす可能性があります。犬は音に吠えたり、逃げたり隠れたりしようとしたり、落ち着きがない、パンティング、歩いたり、鳴いたりといった不安の兆候を見せます。

花火の間に愛犬を落ち着かせるためには。

次のヒントが犬の恐怖を和らげるのに役立つかもしれません。

1.   落ち着いたままでいる。

あなたが落ち着いてリラックスしている姿を見せることで、犬は危険がないことを理解することができるかもしれません。

2.   屋内に入れる。

たとえ屋外で過ごすことが多い犬でも、花火の間は屋内にいるようにしましょう。花火に犬を連れて行かないでください。

3.   安全な場所を作る。

花火のとき、犬が安心できる屋内スペースを作ってください。クレートのしつけをしている場合は、犬がクレートを安全な空間として認識するため、クレートを利用できるようにします。ワイヤークレートは毛布で覆って音を吸収し、ドアを開けたままにしておくと、犬が閉じ込められてる感じがしません。クレートが苦手な場合は、できれば家の中心部の窓のない部屋に安全な場所を作ってください（もしくは、窓のブラインドやカーテンを閉めて、犬が外を見られないようにしてください）。愛犬のベッドや毛布を部屋に持ち込めば、愛犬はより安心に感じます。 

4.   犬の注意をそらす。

音楽やホワイトノイズを流すと、花火の音を消すことができます。噛むおもちゃやパズルのおもちゃを用意して、愛犬を退屈させないようにしましょう。花火の音からポジティブな連想ができるようにしましょう。 

5.   次の花火の準備をする。 

次の花火のかなり前から、愛犬に減感作のプロセスを開始しましょう。最初は花火の音を小さな音で流しながら、愛犬と遊んだり、おやつをあげたりしてください。（犬の減感作のために、ネットで花火の音を探すことができます。）愛犬が良い反応を示したら、時間をかけて、遊びのセッションで花火の音を徐々に大きくしていきます。あまり速くやらないように気を付けてください。成功する場合でも、このプロセスは数週間から数ヵ月かかることがあります。

6.   獣医に相談する。

犬の花火恐怖症については、獣医師が最も的確な相談相手です。獣医師は、独自の菌株ビフィドバクテリウム・ロングム NCC3001（BL999）を含むプロバイオティクス、α-カソゼピン（牛乳由来）、L-テアニン（お茶由来）など、落ち着いた行動を促すサプリメントを薦める場合があります。Purina　の研究では、心配性の犬にビフィドバクテリウム・ロングム菌株を補給したところ、不安行動が減少したことが示されました。犬によっては、ベストやシャツなどの服を着せて、軽度の圧力を加え続けることが有効な場合もあります（赤ちゃんにおくるみを着せると落ち着くのに似ています）。犬の症状が深刻な場合は、獣医が動物行動学の専門家や治療法を推めることがあります。

花火の最中に犬が逃げたりすることがあるので、飼い主と連絡が取れるように犬に識別をしておくことが重要です。愛犬には必ずマイクロチップを装着し、連絡先を最新の状態に保ってください。犬の首輪に鑑札をつけることも検討しましょう。