4 歳、去勢手術済みのオス、ボーダーコリー
成犬
犬の健康のために飼い主がすべき最も重要なことの 1 つは、栄養的に完全でバランスのとれたドッグフードを与えることです。では、犬に適した健康なドッグフードを選ぶには、どうしたらよいでしょうか?
実際には、1つの「最高のドッグフード」や「最も健康的なドッグフード」があるわけではありません。なぜなら、犬によって栄養要件は異なるからです。
その代わり、犬に市販のペットフードを選ぶ際には、いくつかの重要な要素を検討する必要があります。
犬は、生涯のさまざまな段階で栄養要件が異なります。犬のライフステージに合わせて調製された健康的なフードを与えることは、必要なすべての栄養素を犬に摂取させる重要な方法です。
成長著しい仔犬には、筋肉の発達を支える高品質のタンパク質、および脳や視力の発達に重要な必須オメガ 3 脂肪酸である DHA(ドコサヘキサエン酸)を含むフードが必要です。高齢犬には、理想的な体型を維持するために、低カロリーで老化しつつある関節に有効な成分を含むシニア犬用のフードが適しています。
犬によっては、特に身体の大きさに合わせて調製された食餌が適している場合もあります。直感に反しているように思えるかもしれませんが、大型犬や超大型犬には、超小型犬・小型犬用に調製されたフードよりもカロリー密度が低いドッグフードが必要です。大型犬は代謝速度が比較的遅いため、体重 1 kg(ポンド)あたりのカロリー必要量は少なくなります。また、大型犬や超大型犬には、魚油に含まれるオメガ 3 脂肪酸、肉や鶏肉の成分に含まれるグルコサミンなど、関節の健康を支える成分を含んだドッグフードが適している場合もあります。
超小型犬や小型犬は代謝速度が速く、胃が小さいため、それに合わせた高品質でカロリーと栄養の濃度が高いフードが必要です。また、超小型犬や小型犬は、小粒のフードの方が咀嚼しやすい場合があります。
「大型犬用」あるいは「小型犬・超小型犬用」など、パッケージに記載されている用途を必ず確認するようにしてください。
動きが活発で走り回る犬は、ときどき散歩に出るのが唯一の運動である犬に比べて、より多くのカロリーを燃焼します。犬が運動を好む場合は、アスリート犬用に調製された高栄養濃度のドッグフードが適しています。一方、運動をあまりしない犬の場合は、理想的な体型を維持するために、ウェイトマネージメント(体重管理)用のドッグフードを検討するとよいでしょう。
犬には、食べ物の好み、あるいは敏感肌などの状態がありますか?そのような固有の栄養要件に対応するよう調製されたフードを検討するとよいでしょう。特定の目的に合わせた栄養を与えることで、犬の体型維持を支えることができます。
この場合、獣医師や獣医医療チームに必ず相談してください。
犬のために適切なフードを選ぶことについて、圧倒されたり、ストレスを感じたり、混乱したりする必要はありません。かかりつけの獣医師がペットのニーズと健康状態に基づいて食餌の選択を助言してくれます。そのため、与えている食餌の内容や心配ごとをかかりつけの獣医師や獣医医療チームに必ず相談してください。