4 歳、去勢手術済みのオス、ボーダーコリー
活動量の多い犬や使役犬
活動量の多い犬、使役犬、スポーツ犬には、仕事やスポーツの種類に適した栄養を与えることで、犬はうまく遺伝的潜在能力を発揮してトレーニングできる可能性があります。
犬の仕事およびスポーツ活動における推定エネルギー必要量
出典:Shmalberg(2014)および Wakshlag & Shmalberg(2014)
低a
(エネルギー必要量の増加が 25% 未満) |
中a
(エネルギー必要量の増加が 25~100%) |
高a
(エネルギー必要量の増加が 100% 超) |
アジリティ
オビディエンス(服従)またはコンフォメーション(ドッグショー) ディスクドッグ ドックジャンピング グレーハウンドレース アースドッグ 活動量の低い作業 コーシング(狩猟) フライボール |
バイクジョアリング(3.2~16 km/2~10 マイル)
カーティング(3.2~16 km/2~10 マイル) フィールドトライアル ハーディング ハンティング(狩猟)(3 時間未満) サーチアンドレスキュー(捜索救助) ウェイトプル 犬ぞりレース(32 km/20 マイル未満) 活動量の高い作業 |
犬ぞりレース(32 km/20 マイル超)
バイクジョアリング(16 km/10 マイル超) カーティング(16 km/10 マイル超) ハンティング(狩猟)(3 時間超)
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「わんちゃんがトレーニングと遺伝的な能力を十分発揮できるように、用途に適した栄養を与えたいですよね。使役犬やスポーツ犬のエネルギー(カロリー)必要量は、犬によって異なります。特にパフォーマンス用に調製されたフードを必要とする犬もいれば、高品質で消化のよい成犬維持期用フードで良いパフォーマンスを出せる犬もいます。また、やせ型体型を維持することも重要ですので、ボディコンディションスコアを定期的に評価し、必要に応じて給餌量を調整するとよいでしょう。」
水は不可欠な栄養素であり、生存に最も重要な栄養素と考えられます。多くの脂肪やタンパク質の損失に耐えられる動物であっても、わずか 10~15% の体内の水分の損失が死亡につながる可能性があります。
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