プロバイオティクスの作用機序は、複雑かつ多様であり、また菌株に固有のものです。1,2 同じプロバイオティクス菌株でも、異なる作用機序により、異なる病原体を抑制する場合があります。3
さらに、同じ種でも系統が異なれば、効果も大きく異なります。2 複合プロバイオティクス(複数菌株で構成されている)は、単一菌株のプロバイオティクスよりも必ずしも効果が高いとは限りません。3,4 また、プロバイオティクスは投与量(用量)に依存するため、特定の菌株について効能を得るのに必要な適正量を確立するには、臨床研究が必要です。
加えて、ヒト用やペット用として市販されているプロバイオティクスの品質や純度については、多くの研究により疑問が提起されています。1,5-9 評価の対象となったヒト用および動物用プロバイオティクスで製品ラベルの内容を正確に反映していたのは、13 品目中 2 品目6、25 品目中 4 品目8 のみでした。また、別の所見では、生菌の濃度が低い、ラベルに記載された 1 つ以上の菌が含まれていない、菌が混入している、
プロバイオティクス(生菌)が一般的な製造、出荷、保管の条件に耐えうることを証明するには、効果的なプロバイオティクスの基準をすべて満たすことに加えて、安定性試験を実施する必要があります。Purina は、この分野の研究を幅広く行うことにより、有効性、安定性、安全性に優れたプロバイオティクスの開発を進めています。
プロバイオティクスに関する調査が拡大し、知識が増えるにつれ、ある種のプロバイオティクスについては、上記の基準をすべて満たしていなくても、消化器系以外の特定の健康効果(不安行動の軽減、肥満者の代謝反応の改善など)をもたらす可能性があることがわかってきました。