肥満体の短毛種で室内飼いの成猫

演習シナリオ

ジェンマの紹介

3 歳、避妊手術済みのメス、室内飼い、短毛種  

  • ジェンマは、年 1 回の身体検査とワクチン接種のために来院しています。
  • 飼い主の報告によると、ジェンマはウェットフードと市販ドライフードを両方食べています。ジェンマは、1 日に 2 回缶詰のフードを食べ、粒状のフードは自由に食べられるようになっています。飼い主は、この方法がジェンマの水分を補給するとともに、1 日を通して少量ずつ頻繁に食べられるという猫の通常の食餌習慣に沿ったものだと考えています。
  • 9 段階のボディコンディションスコアが 8~9(8-9/9)の室内飼い猫であるジェンマは太り過ぎです。しかし、飼い主は、ジェンマが単に「骨太」なだけだと信じています。

フードの切り替え​

ペットフードの切り替え - 猫

新しいフードへ​の切り替えを徐々に行うことで、胃の不調やその他の問題が発生するリスクを最小限に抑えることができます。食べ過ぎにならないように、新しいフードの給与目安量​と猫の体重に推奨される給与量(ボディコンディションスコアにおける理想体重への適切な給与量)​をチェックします。

1 日おきに、現在のフードの ¼ 量を新しいフードの ¼ 量に徐々に置き換えていきますが、このとき現在のフードと新しいフードは別々の給餌器を使います。同じ給餌器に混ぜて与えないようにしてください。こうすることで、猫に食餌の変更を強制するのではなく、猫がいずれかのフードを選択できるため、ストレスが軽減されます。7 日後には、新しいフードへの切り替えが完了します。

お腹が弱く、消化不良を起こしやすい​ペットの場合は、10 日間かけて切り替えを行うとよいでしょう。

キャットフードを別のものに切り替えるための4ステップガイド。1日目と2日目は、古いフードを3/4、新しいフードを1/4。3日目と4日目、古いフードと新しいフードを半々で。5日目と6日目、古いフード1/4、新しいフード3/4。7日目、新しいフードを100%使用。

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