ライフステージ別の栄養
成長期、維持期、繁殖期、高齢期の各ライフステージにおける犬・猫の栄養要件に関する実践的な情報。
子猫
子猫の食事
成長期の子猫は、成猫に比べて多くのカロリー（エネルギー）を必要とします。生後 6 ヵ月までの間、子猫が必要とする体重単位あたりのカロリー量は、成猫の 2 倍になります。6 ヵ月を過ぎると、子猫のエネルギー要求量は減っていきます。
子猫が正常に成長し、引き締まった健康的な体型を維持できるように、それぞれの子猫に固有の栄養要求を満たしたフードを与える必要があります。子猫の体型を（ピュリナの ボディコンディションシステムを使用して）自宅で定期的にチェックし、動物病院での診察時にはボディコンディションスコアと体重の両方を評価すべきです。
キーメッセージ
- 子猫には、「総合栄養食」と表記された成長期用のフード（子猫用）を与えてください。このフードは、骨格が完全に成熟するまで（通常は 1 歳まで）継続する必要があります。
- 子猫は、成猫と同様、フードの粒の形状、香り、味、食感、温度に非常に敏感です。そのため、ウェットフードを与えるときは常温で与えることが推奨されます。
- 様々な種類のフードを子猫に与えることで、次のメリットが得られます。
- 偏食（特定のフードばかり食べること）を防ぐ
- 将来フードの変更が必要になった場合に対応できるようにする
- ウェットフードを与えることで、水分摂取量を増やすことができる
- 歯の健康をサポートする。ドライフードの場合は噛むことで歯の表面が研磨され、歯垢の除去をサポートします。
- 子猫には牛乳を与えないでください。子猫はラクトース（乳糖）を消化する能力がないため、下痢や消化不良を起こすことがあります。
- 猫は、1 日を通して少量を頻回に食べることを好みます。成長期の子猫は、自分でカロリー摂取量を制御できます。ただし、肥満のリスクを最小限に抑えるために、給与量を管理することが推奨されます。
- 子猫が 6 ヵ月になるまでは、1 日に最大 4 回まで少量ずつ給与する（1 日の給与量を 4 回に分ける）のが理想的です。
- 6 ヵ月を過ぎたら、1 日 2 回の食事でもで十分です。体重の過剰増加のリスクを最小限に抑えるために、子猫の月齢に応じた給与量の目安を確認し、定期的に体型をチェックしましょう。
- 給与量を決める際の開始目安量として、フードのパッケージに記載されている給与量の目安を利用します。その後、実際に与え続ける量は、最適な体型を維持するように適宜調節してください。
- はかり（キッチンスケール）を使用すると、フードの重さをグラム単位で量ることができます。ドライフードの給与量の目安は通常200mlの計量カップ単位ですが、250mlで示されている場合は、必要なフード量に合ったサイズの計量カップを使用します。
- 子猫には、その子猫専用のフード皿を使って食事を与えます。多頭飼育の場合は、家の中の色々な場所に食事スペースを分けて設け、子猫同士の対立や喧嘩が起こらないようにします。
- ウェットフードを与える場合は、長時間フードを放置しないでください。新鮮なフ ードを小分けして与えることで、子猫がフードを受け入れる可能性を高め、雑菌の繁殖リスクを低下させます。
- おやつや他のフードはすべて、カロリーの過剰摂取につながることを忘れないでください。
適したフードの選び方
- 子猫には、「総合栄養食」と表記された成長期用のフード（子猫用）を与えてください。このフードは、骨格が完全に成熟するまで（通常は 1 歳まで）継続する必要があります。
- 子猫は、成猫と同様、フードの粒の形状、香り、味、食感、温度に非常に敏感です。そのため、ウェットフードを与えるときは常温で与えることが推奨されます。
- 様々な種類のフードを子猫に与えることで、次のメリットが得られます。
- 偏食（特定のフードばかり食べること）を防ぐ
- 将来フードの変更が必要になった場合に対応できるようにする
- ウェットフードを与えることで、水分摂取量を増やすことができる
- 歯の健康をサポートする。ドライフードの場合は噛むことで歯の表面が研磨され、歯垢の除去をサポートします。
- 子猫には牛乳を与えないでください。子猫はラクトース（乳糖）を消化する能力がないため、下痢や消化不良を起こすことがあります。
食事の回数
- 猫は、1 日を通して少量を頻回に食べることを好みます。成長期の子猫は、自分でカロリー摂取量を制御できます。ただし、肥満のリスクを最小限に抑えるために、給与量を管理することが推奨されます。
- 子猫が 6 ヵ月になるまでは、1 日に最大 4 回まで少量ずつ給与する（1 日の給与量を 4 回に分ける）のが理想的です。
- 6 ヵ月を過ぎたら、1 日 2 回の食事でもで十分です。体重の過剰増加のリスクを最小限に抑えるために、子猫の月齢に応じた給与量の目安を確認し、定期的に体型をチェックしましょう。
フードの給与方法か？
- 給与量を決める際の開始目安量として、フードのパッケージに記載されている給与量の目安を利用します。その後、実際に与え続ける量は、最適な体型を維持するように適宜調節してください。
- はかり（キッチンスケール）を使用すると、フードの重さをグラム単位で量ることができます。ドライフードの給与量の目安は通常200mlの計量カップ単位ですが、250mlで示されている場合は、必要なフード量に合ったサイズの計量カップを使用します。
- 子猫には、その子猫専用のフード皿を使って食事を与えます。多頭飼育の場合は、家の中の色々な場所に食事スペースを分けて設け、子猫同士の対立や喧嘩が起こらないようにします。
- ウェットフードを与える場合は、長時間フードを放置しないでく ださい。新鮮なフードを小分けして与えることで、子猫がフードを受け入れる可能性を高め、雑菌の繁殖リスクを低下させます。
- おやつや他のフードはすべて、カロリーの過剰摂取につながることを忘れないでください。
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補足情報
Armstrong, P. J., Gross, K. L., Becvarova, I., & Debraekeleer, J. (2010). Introduction to feeding normal cats. In M. S. Hand, C. D. Thatcher, R. L. Remillard, P. Roudebush, & B. J. Novotny (Eds.), Small animal clinical nutrition (5th ed., pp. 361─372). Mark Morris Institute.
Case, L. P., Daristotle, L., Hayek, M. G., & Raasch, M. F. (2011). Canine and feline nutrition: A resource for companion animal professionals (3rd ed.). Mosby Elsevier.
Lawler, D. F. (2008). Neonatal and pediatric care of the puppy and kitten. Theriogenology, 70(3), 384-392. doi: 10.1016/j.theriogenology.2008.04.019
Linder, D. E. (2017). Diets for each life stage. Clinician’s Brief. https://www.cliniciansbrief.com/article/diets-each-life-stage