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ペットフードを理解する

市販ペットフードとその成分に関する実践的な情報。

ペットフードを理解する

ペットフードのラベル表示を理解する - AAFCO

米国のペットフードのラベルには、その製品についての情報や訴求点に加え、国や州の規制によって表示を義務付けられてた多くの情報が表記されています。米国飼料検査官協会(AAFCO)は、米国、カナダ、コスタリカ、プエルトリコのペットや他の動物用のフードを規制する政府機関で構成されていますが、AAFCO自体は規制権限を持っていません。AAFCOはこれらの機関に対し、モデルとなるペットフードの規制ガイドラインを提供しており、実際にこのモデルは多くの州で規制に組み込まれています。​AAFCO は、規制機関に対しペットフード制モデルを提供しており、このモデルは多くの州で州規制に組み入れられています。AAFCO のペットフード法規制モデルでは、ペットフードのラベル表示に次の情報を含めることを求めています。

注1:パッケージによって情報の記載場所は異なる場合があります。​

注2:日本のペットフ―ドのパッケージ表記内容とは異なることがあります​

ドッグフードのパッケージの表側、4つのセクションが呼び出されている。1. ブランド名。2. 正味重量、パッケージの中にどれだけのフードが入っているか。3. 3. Product Descriptor(製品説明)、AAFCOが定義する状況下では、原材料名やフレーバーを含むことがある。4. 4. 対象となる動物種と、成長期(子犬・子猫)/繁殖期、成犬維持期、または全ライフステージのいずれを対象としているか。

ドッグフードのパッケージの裏面、8つのセクションが呼び出されている。1. Guaranteed Analysisは、製品の栄養成分について言及しています。このリストには、粗タンパク質と粗脂肪の最低含有率、粗繊維と水分の最大含有率が含まれていなければなりません。2. 原材料は、製造時の重量が多い順に記載されています。3. 3. 製造者/販売業者の名称と住所。4. 栄養の適切性に関する記述 - 特定のライフステージに対して「完全栄養食」と表示するには、AAFCOの栄養プロファイルを満たすかそれを超えるか、AAFCOのガイドラインに従った給餌試験を完了している必要があります。ペットフードの中には、「断続的または補助的」な給餌のために配合されているものもあり、「完全栄養食」とはみなされません。5. 5. 給与指示-ペットの体重に基づいた1日あたりの給与量。通常、給餌指示はペットの平均的なエネルギー/カロリー必要量に基づいているため、個々の動物が推奨量より多く、または少なく必要とする場合があります。6. 6. 「カロリー表示」は、フード1kgあたりのkcal、およびフードの一般的な単位(カップなど)あたりのkcalで表

用語に関する詳細情報: 

  • 製品説明には、次のようなAAFCO の定義に基づく​原材料や味の名称が含まれることがあります。 
    • 「100%表示​」(「牛肉(ビーフ)100%」​など)は、その指名された原材料が製品の 100% を構成していることを示します(水分、わずかな​保存料、その他の補助的原材料を除く)。通常、このような製品は、総合栄養食の基準を満たさないため​、おやつや「トッピング」として扱われます。​ 
    • 「95%表示​」(「牛肉95%使用 ドッグフード​」や「サーモン95%使用 キャットフード​」など)は、フードの乾物重量​の 95%(水分を含めた場合は​ 70%)がその原材料あるいは加工品で構成されていることを意味します。​製品名に原材料の加工品​が含まれている場合、各原材料が​ 3% 以上含まれている必要があり、それらの原材料は原材料名の降順に記載されなければなりません。このような製品は、総合栄養食としての基準を満たしているものが多く存在します。​
    • 「チキン&ライス 配合​」といった記載は、名称で使用された原材料が、フードの重量の25%以上使用(水分を含めると10%)されており、なお且つ各原材料が3%以上(水分を除く)含まれていることを意味します。製造メーカーは、これらの条件を満たす原材料をペットフードの名称の一部として記載することができます。(全部記載、記載しないも選択可能)​
    • 「さつまいも入り」のような「~入り」という記載は​、その原材料がフードの重量で 3 %以上(水分を除く)含まれていることを示します。 
    • 「チキン味(フレーバー)​」のような記載にある「味(フレーバー)​」は、その原材料が味付けのために必要量のみ含まれる必要があることを示します。
  • 栄養素の含有量​ – その他の栄養素は、保証分析値の欄の水分の次に記載することができます。パッケージ、「脳と視覚の健やかな発達のためのDHA​」のような栄養素に関わる強調表示が​含まれている場合、その栄養素の最小値を​保証分析値として記載する必要があります。​保証分析値の記述は、最小値または最大値に基づいています。これに対して、ブランドや​製品に関する説明やメーカーあるいは​ブランドのウェブサイトに掲載されている栄養分析の「標準」値や「平均」値は平均分析値に基づいており、保証分析値とは異なります。 
  • 保証分析値でよく用いられる「粗」は、測定に使用された分析手法を指します。使用されている原材料の品質を言及または反映するものではありません。 
  • すべての原材料は、AAFCO が定義する名称で個別に記載する必要があります。AAFCO が定義する名称や定義のない原材料については、一般名または通常使用されている名称を使用します。ブランド名の使用は認められていません。肉および肉副産物の種類が牛、豚、羊、またはヤギ以外の場合は、その種名を記載する必要があります。メーカーが希望する場合は、牛、豚、羊、またはヤギを種名として記載することができます(必須ではありません​)。原材料の品質を表記​することは認められていません。原材料を個別で​強調することのないように、すべての原材料は​、同じフォント、大きさ、文字の色を使用しなければなりません。​
  • 目安給与量​」は目安となる給与量の参考値です。​すべてのペットには個体差があり、カロリー必要量は、活動量、年齢、種類(犬種・猫種)、環境、遺伝など多くの因子によって左右される可能性があります。ペットの体型を定期的にチェックして、理想体型を維持するように給与量​を調整する必要があります。 
  • 「総合栄養食​」とは、そのフードには、すべての栄養素が適正量かつ適切な割合で含まれていることを示しています。「栄養適正性に関する表示​」は、次の 3 つの形式のいずれかで記載されます。いずれの形式も、製品名、およびそのフードが総合栄養食としてどのライフステージ(成長期/授乳・繁殖期/維持期/全ライフステージ対応)に対応しているかを明記します。​
    • 「栄養適正性」とはこのペットフードが栄養学的に製造基準に適合していることを示しています。​
    • 「動物給与試験」​の強調表示は、AAFCO のプロトコルに従って犬または猫に給与試験を行い、基準をクリアした​ことを意味しています。 
    • 「ブランドラインナップ​に関する強調表示)」は、この製品と同じ「ブランド​」の別製品が給与試験によってその適正性が​実証されている場合に使用されます。この場合、フードの配合が若干異なることは許容されますが、基本的な栄養素構成が異なることは認められていません。​ 
  • 「間食あるいは補助食品​」は、通常、ブロス(スープ)または「トッピング」として​使用されますが、一部のウェットフードが含まれる場合があります。この種のフードは、単体ではペットに必要な栄養基準を満たすことができないため、総合栄養食と併せて与えることが推奨されます。​獣医師用療法食の中には、栄養学的に長期間にわたる給与が望ましくないものもあります。​これは、この種のフードでは、ラベル表示されている疾患に対応するために特定の栄養素が制限されており、健康な動物を対象とする総合栄養食として求められる栄養基準を満たしていないからです。​このような療法食は、指導の下で使用されることが推奨されています。​

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ペットフードのラベルに表示された 給与ガイドライン

給与ガイドラインは、ペットが最適なボディコンディションを確実に維持するためにペットオーナーが与える食事量を決定するための目安として策定されています。しかし、ペットオーナーがその利用法を理解していない場合があります。

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