市販ペットフードとその成分に関する実践的な情報。
食餌の考え方
人間におけるグルテンフリー食の主な使用目的は、セリアック病の治療です。この疾患は自己免疫疾患の一種であり、小麦、大麦、ライ麦に含まれるグルテンの成分であるグリアジンを、この疾患に遺伝的に罹患しやすい人が摂取した場合に誘発される場合があります。セリアック病が犬や猫で診断されたことはありません。
セリアック病患者は世界の人口のわずか 0.5~1% という事実にもかかわらず、グルテンフリー食は人間の栄養トレンドとなり、ペット用のグルテンフリー食も人気が高まりつつあります。
グルテンフリー食はヒトの栄養管理において人気が高まっており、ペットフードを選択する際にも影響を与える可能性があります。グルテンとは実際にはどのようなもので、 何故ペットフードに含まれるのでしょうか。
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