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栄養学的・臨床的評価ツール

現在の食餌の評価や栄養的な推奨事項の提示に役立つリソース

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食事の選択​

栄養状態の評価について​

栄養は、健康に寄与する最も重要な因子の 1 つです。ペットが​健康で長生きできる​生活と、一部の健康問題のリスクの低減に役立ちます。栄養状態の​評価は、必要に応じて何度も行うことで、ペットの適切な栄養摂取の確保に役立ちます。

キーメッセージ


  • ペットの栄養状態はその個体​、食事​、食事​管理という 3 つの相関因子によって決まります。これらの因子は時とともに​変化するため、定期的な見直し​が必要になります。 
  • 動物固有の因子には、動物種(品種​)年齢、ライフスタイル、健康状態​が含まれます。ペットの栄養状態を判断し、食物アレルギーのリスクや食物過敏症(感受性)の健康状態の存在を同定するために鍵となるのは、入念な身体的検査と栄養状態の​評価です。 
  • 食物固有の因子は、ペットの栄養必要量に対する食事中​の栄養成分を表します。今までの全食事歴​餌歴と現在の食事​の栄養成分の評価は、ペットの食事内容​の大きな偏りを同定するのに役立ちます。 
  • 食事​管理因子には、ペットの食事量​、頻度、時間帯​、場所、給与方法​が含まれます。また、環境因子には、飼育環境や周囲の状況​(食事の奪い合い​、適切な飼育環境の欠如​など)が含まれます。 
  • 個体​、食事​、食事​方法、飼育環境​は、様々な要因により変化します。​必要に応じて何度も再評価を​行うことで、ペットが適切な栄養を摂取できるようにします。 
カンバセーション・スターター
会話のきっかけ

「ペットにはそれぞれ固有の栄養要求​があり、それらは時間とともに変化するものです。飼い主さんと同じように、私たちも[この子]が長く健康に過ごすために必要な栄養を摂取できるようにしたいと考えています。そのためには、[ペットの名前]ちゃんが食べているものや食べ物の与え方を知ることが一番大切なんです。」

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栄養評価は反復プロセスである:スクリーニング評価

患者の栄養状態の評価は、単に食餌歴を調査するだけではない、それ以上の内容を含む反復プロセスです。

1 ~ 5 分

栄養評価は反復プロセスである:詳細評価

詳細な栄養評価は、栄養に関連する問題のリスクを持つペットにとって重要です。

1 ~ 5 分

食餌歴を綿密に記録する

患者が何を食べているのかを知る唯一の方法は、質問すること、そして聞き取った情報を医療記録に記録しておくことです。

1 ~ 5 分

飼い主と共有するには:

スクリーニング用食餌歴フォーム

この簡便なスクリーニング用食餌歴フォームは、飼い主がペットの食餌に関する重要な情報を記入する、実用的で使いやすい文書です。

補足情報​

Eirmann, L. (2016). Nutritional assessment. Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice, 46(5), 855─867. doi: 10.1016/j.cvsm.2016.04.012

Laflamme, D. P. (2020). Understanding the nutritional needs of healthy cats and those with diet-sensitive conditions. Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice, 50(5), 905─924. doi: 10.1016/j.cvsm.2020.05.001 

WSAVA Nutritional Assessment Guidelines Task Force Members, Freeman, L., Becvarova, I., Cave, N., MacKay, C., Nguyen, P., Rama, B., Takashima, G., Tiffin, R., Tsjimoto, H., & van Beukelen, P. (2011). WSAVA nutritional assessment guidelines. Journal of Small Animal Practice, 52(7), 385─396. doi: 10.1111/j.1748-5827.2011.01079.x