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ライフステージ別の栄養

成長期、維持期、繁殖期、高齢期の各ライフステージにおける犬・猫の栄養要件に関する実践的な情報。

健康的なドッグフードをどう選択するか

成犬

健康的なドッグフードの選び方?

犬の健康のために飼い主がすべき最も重要なことの 1 つは、必要な栄養を完全に摂れるドッグフード(総合栄養食) 与えることです、犬に適した健康的なドッグフードを選ぶには、どうしたらよいでしょうか?

実際には、「最高のドッグフード」や「最も健康的なドッグフード」があるわけではありません。なぜなら、犬によって個々に必要な栄養要求は異なるからです。

その代わり、犬に市販のペットフードを選ぶ際には、いくつかの重要な要素を検討する必要があります。

1.犬の年齢に合わせて調製されたフードを探します。

犬は、ライフステージによって栄養要求​が異なります。各ライフステージに合わせて調製された健康的なフードを与えることは、必要なすべての栄養素を犬に摂取させる重要な方法です。

成長著しい子犬には、筋肉の発達を支える高品質のタンパク質、および脳や視力の発達に重要なオメガ3脂肪酸である DHA(ドコサヘキサエン酸)を含むフードが必要です。高齢犬には、理想的な体型を維持するために、低カロリーで、なおかつ老化しつつある関節に有効な成分を含むシニア犬用のフードが適しています。

2.犬の大きさに合わせて調製されたフードを検討します。

犬によっては、特に身体の大きさに合わせて調製されたフードが適している場合もあります。違和感がある​かもしれませんが、大型犬や超大型犬には、超小型犬・小型犬用に調製されたフードよりもカロリー密度が低いドッグフードが必要です。大型犬は代謝速度が比較的遅いため、体重 1 kg(ポンド)あたりのカロリー必要量は少なくなります。また、大型犬や超大型犬には、魚油に含まれるオメガ 3 脂肪酸、肉や鶏肉の成分に含まれるグルコサミンなど、関節の健康を支える成分を含んだドッグフードが適している場合もあります。

超小型犬や小型犬は代謝速度が速く、胃が小さいため、それに合わせた高品質でカロリーと栄養密度が高いフードが必要です。また、超小型犬や小型犬は、小粒のフードの方が咀嚼しやすい場合があります。

「大型犬用」あるいは「小型犬・超小型犬用」など、パッケージに記載されている用途を必ず確認するようにしてください。

3.犬の活動レベルを考えましょう。

動きが活発で走り回る犬は、ときどき散歩に出るのが唯一の運動である犬よりも多くのカロリーを消費します。犬が運動を好む場合は、アスリート犬用に調製された高栄養密度​のドッグフードが適しています。一方、運動をあまりしない犬の場合は、理想的な体型を維持するために、ウェイトマネージメント(体重管理)用のドッグフードを検討するとよいでしょう。

4.その犬固有の栄養要求や健康状態に着目します。

その犬には、食べ物の好み、あるいは敏感肌などの症状​がありますか?そのような場合は、個々の​栄養要求に対応するよう調製されたフードを検討するとよいでしょう。特定の目的に合わせた栄養を与えることで、犬の健康を維持することができます。

この場合、獣医師や獣医医療チームに必ず相談してください。

適切なドッグフードを選ぶときに、プレッシャーやストレスを感じたり、​混乱したりする必要はありません。かかりつけの獣医師がペットのニーズと健康状態に基づいてフードの選択を助言してくれます。そのため、与えているフード​の内容や心配ごとをかかりつけの獣医師や獣医医療チームに必ず相談してください。

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