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目的別の栄養

特定のライフスタイルや健康の問題を持つ犬・猫に固有の栄養要件に関する有用な情報。

猫の下部尿路の健康

下部尿路の健康

猫の下部尿路の改行​:フード​の役割

猫にとって、下部尿路の健康を維持することは重要です。​いくつかの研究では、動物病院を訪れた猫のうち 3~5% が下部尿路疾患(FLUTD)に罹患していると報告されています。FLUTD は、特発性膀胱炎、尿石症(尿中の結晶や結石​)その他を含む疾患群で、膀胱と尿道に影響を与えます。FLUTD には、ストレス、飲水量不足、過体重、運動不足、出産など、原因となる因子が多数あり、再発しやすい傾向があります。適切な食事管理をすることは​ 猫の下部尿路の健康を維持するための戦略のひとつになります。​

キーメッセージ


  • 下部尿路の健康維持のために特別に調整​されたフードは、適切な尿pH​ バランスの維持を助けることから、猫の健康を維持する上で有益と考えられています。​ 
  • 定期的に給水器を清掃し、清潔な水に交換して、新鮮で清潔な水をいつでも飲めるようにしておく必要があります。複数の動物を飼っている場合は、猫が別の動物に攻撃されるリスクを感じる場所(部屋の隅など)に給水器を置かないようにします。 
  • ドライフードのみを食べていても​、自由に水が飲める環境にいる場合、ほとんどの猫が体内の水分平衡を維持するための十分な量の水を摂取します。​しかし、下部尿路疾患の傾向がある猫では、次の方法で水分摂取量をさらに増やす​とよい場合があります。 
    • ウェットフードを与えるか、ドライフードに水を加えて与える。​ 
    • 猫に好みがある場合は、異なるタイプの水分補給場所(水皿​に入った静水、ウォーターファウンテン​などの流水)を用意し、タイプの異なる容器(プラスチック製は避ける)を使用する。 
    • 猫の飲水量を増やすために特別に栄養調整された​味付きの経口補水液​を与える。 
  • ストレスやそれに伴う FLUTD のリスク因子を軽減するために、次のような道具を与える。 
    • パズルフィーダーを使ってフードを与えたり​、おもちゃを使って遊んだり、運動したりする時間を設ける。これにより、理想的な体型を維持しつつ​、その他のリスク因子が低下する可能性がある。 
    • 複数の動物を飼っている場合は、十分な数の道具(フード皿​、給水器、清潔な猫用トイレ、おもちゃ、居住スペース​など)を用意する。また、簡単にアクセスできる道具(シニア猫が出入りしやすい猫用トイレなど)を設ける。 

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Purina ボディコンディションシステム

Purina ボディコンディションシステムは、ペットの体組成を評価する簡単で実用的なツールです。

1 ~ 5 分

猫における栄養と尿路の健康

猫下部尿路疾患(FLUTD)の病因には複数の因子が関与しています。食事は本疾患の総合的な管理の一部として、重要な役割を果たしています。

6 ~ 10 分

ペットの水分補給

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6 ~ 10 分

ペットの水分補給:猫や犬における水分バランスの管理戦略

水は不可欠な栄養素であり、生存に最も重要な栄養素と考えられます。多くの脂肪やタンパク質の損失に耐えられる動物であっても、わずか 10~15% の体内の水分の損失が死亡につながる可能性があります。

20 分以上

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猫のボディコンディションを評価する

猫のボディコンディションはわずか 3 ステップで評価できます。

1 ~ 5 分

補足情報​

Lulich, J. P., Berent, A. C., Adams, L. G., Westropp, J. L., Bartges, J. W., & Osborne, C. A. (2016). ACVIM small animal consensus recommendations on the treatment and prevention of uroliths in dogs and cats. Journal of Veterinary Internal Medicine, 30(5), 1564–1574. doi: 10.1111/jvim.14559 

Queau, Y. (2019). Nutritional management of urolithiasis. Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice, 49, 175–186. doi: 10.1016/j.cvsm.2018.10.004 

Sparkes, A. (2018). Understanding feline idiopathic cystitis. Vet Record, 182(17), 486. doi: 10.1136/vr.k1848 

Hostutler, R. A., Chew, D. J., & DiBartola, S. P. (2005). Recent concepts in feline lower urinary tract disease. Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice, 35(1), 147–170, vii. doi: 10.1016/j.cvsm/2004.08.006 

Tarttelin, M. F. (1987). Feline struvite urolithiasis: Factors affecting urine pH may be more important than magnesium levels in food. Veterinary Record121, 227.